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理学療法士はこんな仕事

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みなさんリハビリって聞いたことありますか?

10年前と比べて、ニュースや健康機器の宣伝文句・スポーツ現場など様々ななところで耳にする機会が増えてきています。

リハビリと一概に言えども、関わる職種やその職域などわからないこともも多いと思います。

なんか足の運動してるとか、マッサージしてくれるとかそんなイメージをお持ちの方も多いと思います。

私は理学療法士で特に呼吸や心臓を専門に日々診療しています。

呼吸とか心臓のリハビリってなんだと思う方もいるかもしれません。

今日はこの目次のように、リハビリテーションに関わる職や理学療法士の職域なんかについてお話します。

日常病院の中だけで診療しているだけが理学療法士ではありません。役所や地域やもしかしたらあなたのお宅にも!?

まぁ見て行って下さい。

 

リハビリテーションはre(再び)+habilis(適した)状態へ戻る事

リハビリテーション・リハ・リハビリと呼ばれ方は複数ありますが、語源は“リ”と“ハビリテーション”に分けられます。「再び適した状態へ戻る」ということは、つまり「本来あるべき状態へ回復する」ということです。

  WHO(世界保健機関)による定義 によると

リハビリテーションは、能力低下やその状態を改善し、障害者の社会的統合を達成するためのあらゆる手段を含んでいる。
リハビリテーションは障害者が環境に適応するための訓練を行うばかりでなく、障害者の社会的統合を促す全体として環境や社会に手を加えることも目的とする。
そして、障害者自身・家族・そして彼らの住んでいる地域社会が、リハビリテーションに関するサービスの計画と実行に関わり合わなければならない。

要するに

  1. 低下しちゃった能力の改善   
  2. 復帰を邪魔しちゃう環境の改善、その環境に合うような手段を再獲得する 
  3. 地域のみんなで支える

こういうことがリハビリテーションってことです。

低下しちゃた能力っていうのは身体だけじゃなくて精神も含まれるよ。

あと、邪魔しちゃう環境っていうのは、自宅環境だけじゃなくて地域社会の環境の事も指すよ。

 

リハビリテーション関連職種は3職種あり

細かい定義とかはそれぞれのサイトに行ってみてもらうといいかと思います。

ここではざっくりとイメージを掴んでもらえたらうれしいです。

理学療法士

本当にざっくり言うと、“ヒト”として行う動作の改善を図る職業です。

ヒトとして行う動作とは起きる・座る・立つ・歩くなど我々が行っている最も基本的動作となります。

それをどのように改善させていくかというと、運動療法や物理療法です。

これらの手段を用いて動作改善を図り、生活の質の向上を目指す職となります。

作業療法士

一方こちらは、“人”としての心身機能の改善を図る職業です。

人は食べたり・お風呂入ったり・ご飯を食べたり作ったり・外に出かけたり・買い物したりと様々な生活動作を行います。これを総じて“作業”として捉え、これら作業を行う上で必要な心身機能の能力改善を図り生活の質の向上を目指す職となります。

言語聴覚士

こちらは、話す・聞く・食べるの専門です。

やはり人は社会とのつながりなしで生きていくには限界があります。

他者とコミュニケーションを取ることは必要です。

それらの阻害する言語障害や聴覚障害、発達の遅れに対し診療を行います。

また、食べ物の飲み込みの障害などに対しても診療を行います。

 

理学療法士の仕事は幅広い

理学療法士に限らずですが、リハビリ関連職種の活動範囲は本当に広いです。

学生時代によく友人と話していたのですが、医療を木に例えると救急救命や集中治療領域が根っこから主幹で、看護師や薬剤師が枝となり、コメディカル・特にリハビリテーション関連職種は枝葉であると思うわけです。

患者さんの命に係わる領域で働いている人もいますが、どちらかというと少数です。

医療から介護領域へ、教育、行政色々と活躍の幅があります。

病院や施設・お宅まで

病院では、急性期・一般病棟・回復期病棟・地域包括ケア病棟、療養病棟など病棟機能によって求められる役割も少しづつ変化していきます。また、老健施設・ディサービス訪問リハビリテーションなどの介護保険分野での活躍もあります。

リハビリテーションの提供のみではなく、厚生労働省に出向したり市区町村に入ったり、はたまた企業に入って製品開発に携わったりと、皆さんが入院してから退院するまで、そして退院してからも実は理学療法士が裏にいることがあるんです( ´艸`)

理学療法士の分野

認定理学療法士制度の分野に基づいてご紹介しますと、下記のような分野があります。

基礎・研究領域、脳卒中、神経筋疾患、脊髄疾患、発達障害、運動器障害、切断、スポーツ、徒手、循環、呼吸、代謝、地域、健康増進、介護予防、補助具、物理療法、褥瘡創傷、疼痛管理、臨床教育、管理運営、学校教育

ざっとこれだけあります。全部やるなんて無理!笑

ちなみに私はここの呼吸って分野で認定もらってます。

ここには含まれていませんが、産後理学療法っていう海外ではそれなりにメジャーだけど、日本ではほとんど認知されていない領域もあります。

産後理学療法とかめちゃくちゃ需要ありそうなもんですが、発展が遅れてますね。

広まってほしい!

あとは近年続いている大規模災害ですが、ドラマにもなったDMATのリハ職種

 

理学療法士の給料事情

 400万円いかないくらいとかっていろいろなサイトに書かれていますが、働く環境によっても様々です。正直色々なところで書かれているよりはもらってると思いますが・・・訪問リハで歩合制でバンバン件数やってる人は手取り40近くの人もいますしね。

ちなみに海外、特に英語圏なんかは卒業も難しいですし、日本にはない開業権を持っており、医師と立場と認知度が近しいこともあり年収500~1000万円くらいあるみたいですね。

羨ましいけど、それ相応のリスク(訴訟とかいろいろ責任問題)がありますから何とも言えませんが・・・笑

 

以上、簡単ではございましたが理学療法士のお仕事紹介でした。