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3学会呼吸療法認定士~勉強方法・参考書の選び方~

 

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3学会呼吸療法認定士の試験は講習会で使用される冊子から出題されます。

 

この冊子の内容は膨大であり、内容も呼吸療法を網羅しているものとなります。

日常的に呼吸療法に携わっていない方はもちろん、携わっている方でもすべての領域(集中治療領域・在宅・機器管理など)で業務を行っているわけではありませんので、初耳な事も多々あると思います。

 

3学会呼吸療法認定士試験の勉強の仕方と調べるとたくさんのサイトが出てくると思いますが、すべての人にマッチする勉強方法やテキストはありません。

 

ご自身の適する方法での勉強で効率は上がります。

かの有名な「青本」を使うべきと言う方もいます。

「青本」は解説が少ないからやめるべきという人もいます。

 

でも大事なのは使い方と時期です。

 

ここでは過去に院内の受験者にレクチャーしてきたパターンをご紹介したいと思います。

 

 

目指すポイント

 極力勉強時間は短く

 自分にあった参考書を適切な使い方で進めていく

 

講習会冊子第1章の扱い

第1章は歴史・解剖・生理程度なので丸暗記で問題ありません。

それ以外の章の勉強方法に関して解説していきます

 

参考書と講習会冊子の使い方

講習会冊子は辞書扱い

講習会でもらう冊子を蛍光ペンで線を引きながら一字一句逃さないように読み進め、それから参考書を解くというスタイル。全くもって時間の無駄です。

あんな膨大な量は読むだけで時間と体力を奪われて、モチベーションをひたすら奪ってきます。

わからないことを調べる程度のものと捉えましょう。

 

過去問は問題文が重要

過去問は参考書を読み進めて得た知識を使って挑むものではありません。

過去問の問題文こそが重要です。

問題を作るときには、不要なもので作りません。設問者が必要と思うものが問題になるわけです。その問題は講習会冊子から出題するという足かせを設問者はかけられているわけです。だったら、過去問から重要な単語を教えてもらいましょう。

まずは参考書を手に入れ、その参考書の問題文をみて見ましょう。

そして、どんな単語が重要視されているのかを掴めばいいのです。

 

過去問を読む→冊子で調べる

もういっぱいわからない単語があります。

これを辞書代わりの講習会冊子の索引から調べるのです。

該当するページをさらっと読み、ついさっきまで知らなかった単語がどんな状況で使われているのかを知るのです。

そうすれば、一字一句集中して読まなくても、過去にこの試験を作った人々が重要視した単語が拾え、さらにその使用環境もわかるわけですから効率があがります。

 

章に分けて進める

ただ漫然とこれを繰り返していても効率が悪いです。

参考書はほぼほぼ講習会冊子と同様の章に区切っています。

区切っていない場合はまず目印を付けて下さい。

第2章はここからここまで、第3章はここからここまで・・・といった具合で講習会冊子を軸に自分自身がわかる目印で構いませんのでつけていきましょう。

 

分けてしまったら後は

①過去問を読む

②わからない単語を調べる

③もう1回過去問を読む

④わからない単語を調べる

⑤過去問を解いてみる

⑥答え合わせをする

⑦間違っているところを調べる

⑧⑤から繰り返す

⑨正答率が8割を超えたら次の章に行く

この調子で参考書2~3周くらいしたらだいたい合格できるレベルになっていますよ。

 

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参考書2周目からは“まとめとランダム”

私がおすすめなのは、参考書2周目は2~5章、6~9章といった具合に章を複数まとめて、先程の ⑤の“過去問を解いてみるから”を繰り返えします。

さらに3周目からはくじ引きです。各章のくじを作って、それを引いて該当の章を解きます。そこから先程の⑤の“過去問を解いてみるから”を繰り返えすのは同様です。

 

歴史と解剖と生理は固執せずに積み重ね

この範囲は絶対試験に出ますし、複数問出題されるところです。

落としてはなりません。

ただ面白くもありません。

でも必須です。というか、ここをわかってない人とは仕事しながら会話になりません(歴史は違いますけど笑)。

ですから、勉強を開始するときはウォーミングアップの感じで毎回ここの過去問を解いて、間違えたら調べる。変に時間は使わず、また翌日勉強するときに過去問を解いて間違ったところを見直す。間違えたからと引きずらずに、また翌日勉強するときの最初にこの範囲ほ過去問を解いて間違ったところを見直す。

これでいいです。

本当にこれだけでいいです。

暗記系は時間を一気にかけるよりも、毎日コツコツ分散してかけたほうが効率がいいです。

 

 

自分の属性と参考書

では、自分には一体どんな参考書が合っているのか

 

これは今現在の自分自身の臨床経験と置かれている環境に基づくべきです。

なぜならば、日常の臨床で使用している単語は頭に入りやすく、解説も本がなくとも聞ける環境だからです。

 

受験者がつまずきやすいポイントは

①人工呼吸器

②各種計算式

③吸入薬

ここです。

 

この3点を解説できる・してもらえる環境か否かで選ぶ参考書が変わります。

 

1.現在置かれている環境が集中治療領域・呼吸器内科・またはそこに出入りし診療を行なっている

 

2.人工呼吸器に触れる機会が多い・RSTに属している

 

3.呼吸器内科病棟で吸入薬には慣れ親しんでいる

 

この3点に該当しない場合は間違いなく「青本」はつまつぎ、萎えます。やめましょう。違う参考書にしましょう。「青本」は解説は無いと言っても過言ではありません。

苦手なところの解説がなくて、周りに聞ける人も居なけりゃしんどいのは目に見えてます。

だから「青本」はおすすめしません。

 

逆にこの3点をおおまかにクリアしていれば「青本」だけでいいです。

解説なんかいりません。

ひたすら問題を解いて間違ったら講習会冊子で調べればいいんです。

変な解説に混乱しツッコみ、そのツッコミを裏付けるために調べる時間がもったいないです。

 

参考書と青本の併用で未経験者でも合格近し

では、青本が合わないとされた人は青本を買わなくてもいいのか

それは違います

青本は買いです

 

青本が色々なサイトで推奨される理由

それは圧倒的な問題数です

 

知識の蓄積と引っ掛けに慣れる

他の参考書を凌駕した問題量は、同じ領域や分野を違う切り口から見せてくれますし、何より胡散臭い引っ掛け問題の傾向を掴めます。

 

知識の蓄積はもちろん大事ですが、この引っ掛けになれると言う事が合格への近道です。

 

解説付き参考書から青本へ

解説付き参考書を2周し青本で2周したら大丈夫です。青本に入ったら、もー解説付き参考書は捨ててもいいくらい使いません。

 

 

オススメの参考書

解説付き参考書

まぁ別になんでもいいです笑

これがいいとおすすめするのは特に無いです。

青本で問題量稼げるので、解説が丁寧かどうかが判断基準です。ご自身のの手にとって比較してみて下さい。

解説付き参考書の役割は最初に過去問を解く時の補助輪みたいなもんです。

慣れたら不要です。

 

青本の発売は6月

だいたい毎年6月ごろに発売されます。

冊数に限りありますので早めにチェックしといて下さい。

 

試験勉強の道程

青本以外の参考書買うタイプの人

①6月に青本入手

②8月までに参考書入手

③講習会冊子到着

④参考書読むわからないところを調べる1周

⑤講習会受講

⑥もう1回④

⑦9月から10月末までに青本2周

⑧11月に青本1周と間違ったところしっかり見直し

⑨⑧が終わったら計算問題だけおさらい練習

⑩⑨が終わったら歴史解剖生理再学習

 

青本しか買わないタイプの人

①6月に青本入手

②講習会受講

③9月に青本1セット

④10月に青本1セット

⑤歴史解剖生理を2日に1回復習

⑥11月に青本1セット

 

 

これで落ちた人は私の周りにいませんので、頑張って下さい!

 

 

 

ちなみに私が受験勉強した時は

青本1周目の正答率は30%

青本2周目の正答率は60%

青本3周目の正答率は85%

 

いや、結構余裕だろと10月からしか勉強しなかったけど、1周目の正答率で唖然としましたよ( ゚д゚)笑

 

でも上のやり方で最後は85%まであげれました!

是非お試しあれ!