3学会呼吸療法認定士を取得するメリット
このページに来てくれた方は、少なからず「呼吸」というものに興味のある医療職の方だと思います。
呼吸の分野に限定されたことではありませんが、日々の臨床をしながら知らないことを勉強していくというのは非常に大変ですよね。
私は理学療法士として、毎日いろいろな病棟に行き医者・看護師・薬剤師・臨床工学技士・介護士・助手さんなどたくさんの職種の方と話しをする機会も多く、たくさん勉強させてもらっています。
「呼吸」を診ていくなかで、例え医者とて1人で全ての患者さんを診れるわけではありません。まぁ呼吸以外もですが・・・( ´艸`)
医療現場に求められるのは包括的介入
看護師・リハビリテーション関連職種・臨床工学技士・・・
様々な職種がそれぞれの専門知識でもって包括的に患者さんを診ていくことが必要です。
ただ、自らの領域のみの知識・技術を積み上げたところで、多職種と協同できるでしょうか?
答えは間違いなくNOです!
多職種の専門性・自職種の専門性の双方を理解し、時にはオーバーラップしながら診療をすすめていくことで包括的介入が可能になります。
また、それぞれの専門性も非常に大事ですが、それよりも根っこの部分がもっと大事。
それは共通の言語・共通の基礎知識をもつということです。
3学会呼吸認定士の意義
みなさんは3学会呼吸療法認定士をご存知でしょうか?
集中治療領域や呼吸器関連病棟で働く看護師さんや理学療法士・作業療法士はご存知の方も多いと思います。
2019年3月現在、呼吸療法認定士は5万人程度輩出されています。
この資格の趣旨はホームページ上の文言を要約すると、
・医学発展の結果重症管理の重要性が増加
・その管理として呼吸療法も重要
・なのに知識や技術のある人が少ない
・だから呼吸療法をしっかり勉強しよう
・そして呼吸管理を行うチームメンバーを育てよう
となります。
この長寿社会のご時世、たんまり合併症をもった患者さんもいます。
主病名が呼吸関連であろうとなかろうと、酸素療法・吸入療法・人工呼吸などを要す方はいくらでもいます。
そしてこうも書かれています。
認定士になることで、呼吸療法を理解し継続的に勉強していくことが大事
医療は日進月歩、常に興味を持ち、勉強し続けていくことが重要です。
その第一歩がこの資格取得となります。
4つのメリット
①呼吸療法に関する基礎知識の習得
②多職種の専門領域を認識できる
③信頼の向上
④給与面??
基礎知識の習得では、結構長くこの分野に携わる方でも見落としている内容を再度学習可 ですし、歴の浅いかたでも内容が網羅的であるため勉強の指針となり取り掛かりやすいです。
呼吸リハビリテーションや臨床工学技士に関する内容、吸入薬、在宅など分野も多々あり日常関与しないところも学習できます。そのおかげで冒頭に述べた多職種への理解は深まること間違いありません。
資格を取得したことによる部署内外の信頼は明らかに向上します。私自身、これを機にRSTへの加入もし、理学療法士でありながら研修医研修でNPPVの講義をしたりとそれなりにリハビリテーション以外の仕事も増えています。
残念ながら給与面に大きく反映されることは少ないと思います。
私の病院では運よく2000円がプラスされる程度。
これでも良いほうです。だいたい給与に反映なんてありません。
ただ、賞与への影響はプラスになるでしょう。
この資格は取得しただけでは特に意味はありません。
スタートラインに立つ資格
このように思って頂けるといいかと思います。
たまに見かける、呼吸療法認定士をもっているただの人にはなってほしくありません。
スタートラインに立つために歩を進めましょう!
そしてスタートを切り学び続けましょう!
一つ学べば一つ不安なことが減ります
不安が減れば自信になります
自信が出れば仕事が楽しくなります
さぁ取得への第一歩!申請しちゃいましょう!
申請までに準備することは↓↓↓の記事を参照ください。